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精神科・心療内科の薬を飲んでいても脱毛できる?
抗うつ薬・睡眠薬と光線過敏症

最終更新日:2026年10月20日 / 編集:肌ケアラボ編集部

精神科・心療内科の薬を飲んでいても脱毛できる?抗うつ薬・睡眠薬と光線過敏症

はじめにお読みください

この記事は一般的な情報をまとめたもので、診断や治療の代わりにはなりません。薬を自己判断で減らしたり、やめたりしないでください。迷ったときは、処方した医師や薬剤師に相談しましょう。

この記事の結論

  • 服薬中でも、脱毛を相談できることは多い。受けられるかは、薬の種類と施設の判断による
  • 一部の薬は添付文書に「光線過敏症」の記載があり、施術を断られたり、出力・時期を調整したりすることがある
  • 同じ「抗うつ薬」「抗不安薬」でも、記載がある薬とない薬がある。種類でひとまとめにせず、薬の名前で確認する
  • お薬手帳を持って、主治医と脱毛先の両方に相談するのがいちばん確実

なぜ脱毛の前に薬を聞かれるの?

脱毛は、光やレーザーを肌に当てて毛にダメージを与える施術です。 薬の中には、副作用として光に対して肌が敏感になる「光線過敏症」が添付文書(薬の公式の説明書)に書かれているものがあります。

そのため、脱毛の問診では飲んでいる薬を必ず確認します。精神科・心療内科の薬だから特別に聞かれるわけではなく、 抗生物質や湿布なども同じように確認の対象です。薬全般については薬と光線過敏症の記事にまとめています。

添付文書に「光線過敏症」の記載がある薬

精神科・心療内科でよく処方される薬のうち、先発品の添付文書の副作用欄に「光線過敏症」「光線過敏性反応」などの記載があったものです。

分類成分名(先発品の名前)
抗精神病薬(フェノチアジン系)クロルプロマジン(コントミン)、レボメプロマジン(ヒルナミン)
抗精神病薬(その他)ハロペリドール(セレネース)、オランザピン(ジプレキサ)、アリピプラゾール(エビリファイ)
抗精神病薬の貼り薬ブロナンセリンの貼り薬(ロナセンテープ)※貼った部位に直射日光を当てないよう注意と記載
三環系抗うつ薬イミプラミン(トフラニール)、クロミプラミン(アナフラニール)
SSRI(抗うつ薬)パロキセチン(パキシル)、セルトラリン(ジェイゾロフト)、フルボキサミン(ルボックス)
SNRI(抗うつ薬)デュロキセチン(サインバルタ)、ベンラファキシン(イフェクサー)
気分安定薬・抗てんかん薬カルバマゼピン(テグレトール)、ラモトリギン(ラミクタール)
抗不安薬アルプラゾラム(ソラナックス)
  • ※2026年10月20日に、KEGG MEDICUS(医療用医薬品の添付文書情報)で先発品の副作用欄を確認しました。
  • ※記載があっても「必ず起こる」という意味ではありません。頻度や書かれ方は薬によって違います。
  • ※ジェネリック医薬品は名前が違うので、お薬手帳に書かれた成分名で確認してください。
同じ三環系抗うつ薬でも、アミトリプチリン(トリプタノール)の添付文書には光線過敏症の記載が見当たりませんでした。 逆に、抗不安薬のアルプラゾラム(ソラナックス)には記載があります。 また、ブロナンセリンは飲み薬(ロナセン錠)には記載がない一方、貼り薬(ロナセンテープ)には貼った部位の光線過敏症への注意が書かれています。「抗うつ薬だから」「睡眠薬だから」と種類で判断せず、薬の名前と飲み薬・貼り薬の別で確認することが大切です。

光線過敏症の記載が見当たらなかった薬

同じ方法で確認し、副作用欄に光線過敏症の記載が見当たらなかった薬です。

分類成分名(先発品の名前)
抗うつ薬アミトリプチリン(トリプタノール)、ノルトリプチリン(ノリトレン)、エスシタロプラム(レクサプロ)、ボルチオキセチン(トリンテリックス)、ミルタザピン(リフレックス)、ミアンセリン(テトラミド)、トラゾドン(レスリン)
抗精神病薬クエチアピン(セロクエル)、リスペリドン(リスパダール)、パリペリドン(インヴェガ)、ブレクスピプラゾール(レキサルティ)、ルラシドン(ラツーダ)、アセナピン(シクレスト)、スルピリド(ドグマチール)、ブロナンセリンの飲み薬(ロナセン錠)
気分安定薬バルプロ酸(デパケン・セレニカ)、炭酸リチウム(リーマス)
抗不安薬エチゾラム(デパス)、ロラゼパム(ワイパックス)、クロチアゼパム(リーゼ)、ロフラゼプ酸エチル(メイラックス)、ジアゼパム(セルシン)、クロナゼパム(リボトリール)
睡眠薬ゾルピデム(マイスリー)、エスゾピクロン(ルネスタ)、ゾピクロン(アモバン)、ブロチゾラム(レンドルミン)、トリアゾラム(ハルシオン)、フルニトラゼパム(サイレース)、スボレキサント(ベルソムラ)、レンボレキサント(デエビゴ)、ラメルテオン(ロゼレム)
ADHDの薬メチルフェニデート(コンサータ)、アトモキセチン(ストラテラ)、グアンファシン(インチュニブ)、リスデキサンフェタミン(ビバンセ)
漢方薬抑肝散(ツムラ)
⚠️ 記載が見当たらない=脱毛して大丈夫、という意味ではありません。体調、ほかに飲んでいる薬、肌の状態などで判断は変わります。どの薬を飲んでいても、問診では必ず伝えてください。

いちばん大切なこと:自己判断で薬をやめない

「脱毛のあいだだけ薬をやめよう」と考える人もいるかもしれませんが、自己判断で減らしたり、やめたりするのは避けてください。抗うつ薬や抗精神病薬などは、急にやめると離脱症状が出たり、症状が悪化したりすることがあり、添付文書にも離脱症状についての記載がある薬があります。

脱毛は急ぐ必要のない施術です。薬の調整が必要かどうかは、処方した医師と相談して決めましょう。体調が安定している時期に始めるのも、ひとつの選び方です。

睡眠薬・抗不安薬を飲んでいる人の注意点

  • 光線過敏症の記載がある薬もある:上の表のとおり、アルプラゾラム(ソラナックス)には記載があります。
  • 眠気やふらつきが残る薬は、通い方も考える:施術の日に車や自転車で行く予定なら、飲むタイミングを主治医に相談しておくと安心です。
  • 麻酔を使うときも伝える:麻酔クリームや笑気麻酔を使う場合も、飲んでいる薬を必ず伝えてください。医療脱毛の麻酔の記事

問診票・カウンセリングでの伝え方

  • お薬手帳を持っていく:成分名・量・飲み始めた時期が一度に伝わります。頓服の薬、市販薬、サプリメントも伝えましょう。
  • 病名をどこまで話すかは自分で決めてよい:ただし、薬の名前は正確に。医療機関の医師・看護師には、法律上の守秘義務があります。
  • 不安なことは先に聞く:「この薬で受けられますか」「受けられない場合はどうなりますか(返金・延期)」を、契約の前に確認しましょう。

伝え方の例

「心療内科で〇〇(成分名)を飲んでいます。添付文書に光線過敏症の記載がある薬なので、脱毛を受けてよいか確認したいです。お薬手帳を持ってきました。」

主治医に聞いておきたい3つのこと

  1. 光やレーザーの脱毛を受けても、体調面で問題はないか
  2. 飲んでいる薬に、光線過敏症の副作用はあるか
  3. 始める時期や、施術の日の飲み方で気をつけることはあるか

医療脱毛とサロン、どちらが相談しやすい?

医療脱毛のクリニックには医師がいて、問診で薬を確認したうえで照射してよいかを判断します。 服薬中で不安がある人は、医師に直接相談できる医療脱毛のほうが話を進めやすいでしょう。

サロン(エステ)の脱毛でも薬は確認されますが、施術するのはエステティシャンで、医師が判断するわけではありません。 医療と美容の違いは美容脱毛と医療脱毛の違いの記事で解説しています。

添付文書の「脱毛」は、髪が抜ける副作用のこと

薬の副作用を調べていて「脱毛」という言葉を見かけることがあります。これは髪が抜ける副作用(抜け毛)のことで、 ムダ毛の脱毛とは別の話です。

たとえばバルプロ酸(デパケン)、炭酸リチウム(リーマス)、ラモトリギン(ラミクタール)などの添付文書には「脱毛」の記載があります。 抜け毛が気になるときは、自己判断で薬をやめずに処方医へ相談してください。

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よくある質問

Q.抗うつ薬を飲んでいると、脱毛を断られますか?
A.薬の種類と、脱毛を受ける施設の方針によって違います。添付文書に光線過敏症の記載がある薬では、施術を断られたり、出力や時期を調整したりすることがあります。まずは薬の名前を正確に伝えて、受けられるか確認しましょう。
Q.脱毛を受けるために、薬を一時的にやめてもいいですか?
A.自己判断でやめたり減らしたりしないでください。抗うつ薬や抗精神病薬などは、急にやめると離脱症状が出たり、症状が悪化したりすることがあります。脱毛のために薬を調整できるかは、必ず処方した医師に相談してください。
Q.病名まで伝えないといけませんか?
A.病名をどこまで話すかは、自分で決めてかまいません。ただし、薬の名前・量・飲み始めた時期は正確に伝えましょう。お薬手帳を見せるのが確実です。医療機関の医師や看護師には、法律上の守秘義務があります。
Q.ときどき飲むだけの薬(頓服)も伝える必要がありますか?
A.はい。頓服の薬や、市販薬・サプリメントも伝えてください。施術の前後に飲む可能性がある薬は特に大切です。
Q.光線過敏症の記載がない薬なら、問題なく脱毛できますか?
A.そうとは限りません。体調、ほかに飲んでいる薬、肌の状態などで判断が変わります。記載の有無にかかわらず、飲んでいる薬はすべて伝えて、施術できるかは医師に判断してもらいましょう。

まとめ

精神科・心療内科の薬を飲んでいても、脱毛を相談できることは多いです。ただし一部の薬には光線過敏症の記載があり、受けられるかは薬と施設の判断によります。

薬は自己判断でやめず、お薬手帳を持って主治医と脱毛先の両方に相談しましょう。病名をどこまで話すかは自分で決めてかまいませんが、薬の名前は正確に伝えてください。

※本記事は一般的な情報と、2026年10月20日時点の添付文書の記載をもとに作成しています。個別の判断は、処方医・薬剤師・脱毛を受ける医療機関にご確認ください。