ピル服用中・妊娠中・授乳中の脱毛
断られる理由と再開の目安
最終更新日:2026年8月1日 / 編集:肌ケアラボ編集部
はじめにお読みください
本記事は一般的な情報の整理です。ピルを自己判断で中断しないでください。服用の継続・中断は処方している医師が判断します。施術の可否も、診察した医師の判断が優先されます。
「ピルを飲んでいると言ったら断られるのでは」と、申告をためらう方がいます。
結論からいうと、ピルは多くの施設で施術可能です。 伝えることで受けられなくなるというより、伝えないほうがリスクになるという話です。
1. 低用量ピルを飲んでいる場合
ピルの服用は、脱毛の禁忌(受けてはいけない条件)とはされていないのが一般的です。 実際、多くのクリニック・サロンが「服用中でも施術可能」と案内しています。
それでも申告が必要な理由
女性ホルモンの状態が変わると、メラニンを作る働きが活発になり、 色素沈着(シミ・肝斑)が起こりやすくなる方がいます。 レーザーの照射も皮膚に炎症を起こす刺激なので、 この2つが重なると照射後に色素沈着が残りやすくなる可能性があります。
特に顔の照射で注意されることが多い点です。 申告があれば、出力を調整したり、顔だけ時期をずらしたりといった配慮ができます。
ピル服用中に気をつけたいこと
- 問診票に薬の名前を正確に書く(お薬手帳を持参すると確実)
- 照射後はいつも以上に遮光を徹底する
- 顔に照射する場合、色素沈着の既往があれば必ず伝える
- 飲み始めたばかりで体調が安定していない時期は、施術日をずらすことも検討する
2. 妊娠中はほぼすべての施設で受けられない
妊娠がわかった時点で、施術は中断になります。これはほぼ例外がありません。 誤解されやすいのですが、「レーザーがお腹の赤ちゃんに届くから」ではありません。 脱毛のレーザーは皮膚の浅い層で作用し、体の奥まで届くものではないためです。
実際の理由
- 安全性を確かめたデータが十分にない(妊婦を対象にした試験は行われません)
- ホルモンの変化で肌が敏感になり、色素沈着も起こりやすい
- 施術中のうつ伏せ・長時間の同じ体勢が負担になる
- 麻酔クリームなどを使えない
- 妊娠中はホルモンの影響で毛周期が乱れ、効果自体が出にくい
- 万が一トラブルが起きたときに使える薬が限られる
つまり「危険だから」というより、安全を確認できない状態で行う理由がないということです。
3. 授乳中・産後の再開について
授乳中の扱いは施設によって差があります。「授乳中は不可」としているところもあれば、 「バスト以外なら可」「麻酔を使わなければ可」としているところもあります。
再開の目安としてよく使われる条件
- 生理が再開していること(ホルモンが安定してきた目安)
- 断乳・卒乳していること
- 体調が戻っていること
※どれも施設ごとの運用ルールであり、統一された基準ではありません。予約前に確認してください。
産後はホルモンバランスが戻る過程で毛周期も乱れます。 焦って再開するより、生理周期が安定してからのほうが効果を実感しやすい傾向があります。
4. お金の面で確認しておくこと
ここが実際にはいちばん重要です。 コースを契約したあとに妊娠すると、通えない期間が1年以上になることもあります。
契約前に必ず聞く4つ
- 妊娠でコースの有効期限は延長できますか? 上限は何年ですか?
- 延長に手数料や診断書は必要ですか?
- 途中で解約する場合、未消化分は返金されますか? 解約手数料はいくらですか?
- 休止中に店舗(院)が変わっても引き継げますか?
将来の妊娠を考えている年代の方は、回数の多い長期コースより、 都度払いや少ない回数のプランのほうがリスクが小さい場合もあります。