傷あと・ケロイド体質でも脱毛できる?
断られる条件と受診の目安
最終更新日:2026年10月23日 / 編集:肌ケアラボ編集部
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はじめにお読みください
この記事は一般的な情報の整理です。あなたの傷あとが何か、脱毛できるかを判断するものではありません。 傷あとの状態は、皮膚科専門医や脱毛先の医師に診てもらってください。
「昔のやけどのあとがある」「ピアスの穴が盛り上がったことがある」「ケロイド体質かもしれない」──。
そんな不安があると、脱毛を申し込んでよいのか迷いますよね。この記事では、わかっていることと、わからないことを分けて整理します。
この記事の結論
- ケロイドと「肥厚性瘢痕」は別のもの。見た目だけで自分で決めない
- 傷あとのある肌への照射は、院によって案内がちがう。リゼクリニックでは、真性ケロイドの方は契約できないと案内されている
- 脱毛でケロイドができる割合などは、公的な資料では確認できなかった
- 申し込む前に、傷あとのことを医師に伝え、その場で契約しないことが大切
1. ケロイドと肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)のちがい
けがややけどなどの傷が治っていく最後の段階で、傷あとが盛り上がることがあります。 この盛り上がった傷あとには、おもに2つの種類があります。日本皮膚科学会の説明をもとに整理します。
| 肥厚性瘢痕 | ケロイド | |
|---|---|---|
| 広がり方 | 元の傷の範囲の中で盛り上がる | 元の傷の範囲をこえて広がる |
| 治療への反応 | 治療で平らになることが期待できる | 治療に反応しにくく、残りやすい |
学会によると、多くは肥厚性瘢痕を経てケロイドになります。そのため、2つをはっきり分けられないこともあるそうです。 だからこそ、見た目で自分で決めず、医師に診てもらうことが大切です。
出典:日本皮膚科学会 皮膚科Q&A「ケロイド・肥厚性瘢痕」(Q1)
2. ケロイドができやすい人・場所
日本皮膚科学会のQ&Aには、次のような説明があります。
- 体質:ケロイドは家族内で多いことなどから、できやすい体質があると考えられている
- 場所:皮膚の下に骨や軟骨があって硬く触れる場所や、引っ張られる・こすれる場所に多い。顔、胸の前、おなか(へそのまわり)、肩、肩甲骨のあたり、二の腕などがあげられている。耳たぶ(ピアスの穴)にもできる
- きっかけ:けが、やけど、手術などの刺激。本人が気づかないほど軽い傷(虫刺されなど)でもできることがある
- 悪化の要因:高血圧や女性ホルモンが、症状を悪くする要因とされている
出典:日本皮膚科学会 皮膚科Q&A「ケロイド・肥厚性瘢痕」(Q2・Q3・Q7・Q10)
3. 傷あとのある肌に、脱毛の照射はできる?
先に、公的な資料でわからなかったことをお伝えします。
確認できなかったこと
- 脱毛を受けた人に、実際にケロイドができる割合
- 脱毛後の毛穴の炎症(毛嚢炎)が、ケロイドのきっかけになるかどうか
- 傷あと(手術あと・やけどあとなど)の上に光やレーザーを当ててよいかの、公的な基準
日本皮膚科学会のQ&Aは、脱毛について触れていません。ここは推測で補わず、医師の診察で確認することをおすすめします。
一方で、クリニックの公式サイトには、その院の案内が出ています。これはその院の方針であり、どの院でも同じとは限りません。
| 院の案内(2026年10月23日に公式サイトで確認) |
|---|
| リゼクリニック:真性ケロイドの方は契約できない |
| リゼクリニック:肥厚性瘢痕や、けが・やけどによる傷あとは、医師の診断で最終的に判断する。該当する人は、無料カウンセリングで相談するよう案内されている |
| リゼクリニック:ほくろ・色素沈着・大きなけがなどは、医師の判断でその部分の照射を避けることがある |
| エミナルクリニック:シミ・色素沈着・ほくろなど色の濃い箇所は、やけどのリスクがあるため避けて施術する(傷あと自体の案内ではありません) |
リゼクリニックの案内からは、「傷あとの種類によって対応が分かれ、医師が見て判断する」ことがわかります。見送られることもあります。 ほかの院の方針は、それぞれの公式サイトやカウンセリングでご確認ください。
なお、国民生活センターによると、脱毛施術による危害の相談は、2012年度以降の約5年間で964件ありました。 エステ・医療機関のどちらでも、皮膚障害と熱傷(やけど)が多いとされています。 学会がやけどをケロイドのきっかけにあげていることからも、肌に熱をかける施術では、肌の状態を医師に見てもらうことが大切だとわかります。
出典:リゼクリニック公式FAQ/エミナルクリニック公式FAQ/国民生活センター 報道発表(2017年5月11日)。最新の案内は、各公式サイトでご確認ください。
4. カウンセリングで医師に伝えること・聞くこと
伝えること
- 傷あとの場所・大きさ・できた時期・できた原因(けが、やけど、手術など)
- 過去に、傷あとが盛り上がったり、広がったりしたことがあるか(ピアスの穴を含む)
- 家族にケロイドの人がいるか
- 傷あとの治療を受けているか、通院中か(使っている薬も)
聞くこと
- 私の傷あとは、照射できますか、避けますか?(医師が実際に見て判断しますか)
- 傷あとの近くは、どのくらい離して照射しますか?
- 照射したあとに傷あとが変化したら、診察や薬は費用がかかりますか?
- やめたくなったときの解約・返金のルールはどうなっていますか?
その場で決める必要はありません。「持ち帰って考えます」で大丈夫です。 契約前の確認事項は契約前に聞くべき質問の記事、 途中でやめたくなったときは途中解約と返金の記事にまとめています。
5. 皮膚科専門医に相談したい目安
日本皮膚科学会は、傷あとに異常があれば、早めに皮膚科専門医へ相談するようすすめています。 次のような場合は、脱毛の前に相談しておくと安心です。
- 傷あとが盛り上がってきた、または元の傷より広がってきた
- 傷あとに、かゆみや痛みが続いている
- ケロイドや盛り上がった傷あとができたことがあり、同じ場所の近くを脱毛したい
- 自分の傷あとが、どちらにあたるのかわからない
学会によると、肥厚性瘢痕の治療は、ステロイドの塗り薬やテープが第一選択です。症状に応じて、注射、飲み薬、圧迫、レーザー、手術などが行われることもあります。 どの治療が合うかは、診察で決まります。
出典:日本皮膚科学会 皮膚科Q&A「ケロイド・肥厚性瘢痕」(Q1・Q8)
6. 医師のいるクリニックで、傷あとを見せて相談する
傷あとが気になる場合は、医師が肌を直接見て、その場で判断してくれる場所で相談するのがひとつの方法です。 サロン(エステ)は医療機関ではなく、診察や薬の処方はできません。
どの院を選ぶ場合も、傷あとのある肌に照射できるかどうかは、その院の方針と医師の診察によって決まります。 受けられるかどうかは、公式サイトでご確認のうえ、カウンセリングで相談してください。
※施術できるかは、医師の診察で判断されます。最新の案内は公式サイトでご確認ください。
7. よくある質問
Q.ケロイド体質だと、脱毛は受けられませんか?
Q.脱毛でケロイドができることはありますか?
Q.自分がケロイド体質かどうか、どうすればわかりますか?
Q.昔の手術あとややけどあとの近くは、脱毛できますか?
Q.ピアスの穴がケロイドになったことがあります。伝えたほうがいいですか?
Q.断られたら、ほかの院なら受けられますか?
Q.傷あとが気になる場所の自己処理は、どうすればいいですか?
まとめ
傷あとやケロイド体質が気になるときは、先に医師に見てもらい、傷あとのことを伝えてから決めるのが基本です。
照射の可否は院によって案内がちがい、断られることもあります。わからないことは、推測せず、公式サイトとカウンセリングで確認してください。あわてて契約する必要はありません。
※本記事は一般的な情報をもとに作成しています。個別の判断は、皮膚科専門医や脱毛先の医師にご相談ください。各院の案内は変わることがあるため、最新の情報は公式サイトでご確認ください(2026年10月23日時点)。